メインコンテンツへ移動

Gemini API 無料枠の制限:確認方法と超えたときの対処

2026年9月30日時点、Gemini API の無料枠は一部モデル限定で、上限はプロジェクトごとです。1日の枠は日本時間16時(冬は17時)にリセットされ、画像生成は対象外です。

Yingtu AI Editorial
Yingtu AI Editorial
更新 12 min
Gemini API 無料枠の制限:上限はプロジェクト単位の RPM・TPM・RPD、RPD は日本時間16時にリセット、画像・動画の生成は無料枠なし
yingtu.ai

Gemini API には、2026年9月30日時点でも無料枠があります。Gemini API の無料枠とは、請求先アカウントをリンクしていないプロジェクトでも、料金ページで無料枠の対象になっているモデルを料金なしで呼び出せる仕組みです。上限は API キーごとではなくプロジェクトごとに、RPM(1分あたりのリクエスト数)、TPM(1分あたりの入力トークン数)、RPD(1日あたりのリクエスト数)で数えられ、RPD は太平洋時間の午前0時、日本時間では夏時間の間は16時、冬は17時にリセットされます。

ただし、Nano Banana 2 や Nano Banana Pro などの画像生成モデル、動画の Veo 3.1 には無料枠がありません。また、モデルごとの具体的な上限値は Google のドキュメントに一覧がなく、自分のプロジェクトの値は AI Studio のレート制限ページで確認します。

無料枠があるモデル、ないモデル(2026年9月30日時点)

無料枠の有無はモデルごとに決まっていて、同じ Gemini 3 世代の中でも分かれます。下の表は Google の Gemini API 料金ページ(2026年9月24日更新)で、無料枠の列が「無料」か「利用不可」かをまとめたものです。

種類(2026年9月30日時点)無料枠あり無料枠なし
テキスト(Gemini 3.x)Gemini 3.8 Flash、3.7 Flash、3.6 Flash、3.5 Flash、3.5 Flash-Lite、3.1 Flash-LiteGemini 3.1 Pro Preview
テキスト(Gemini 2.5)Gemini 2.5 Pro、2.5 Flash、2.5 Flash-Liteなし
画像・動画・音楽の生成なしGemini 3.1 Flash Image(Nano Banana 2)、Gemini 3 Pro Image(Nano Banana Pro)、Gemini Omni Flash、Veo 3.1、Lyria 3.5
音声・埋め込み・その他Gemini 3.8 Live、3.8 Flash TTS、3.8 Flash-Lite TTS、Gemini Embedding 2、Gemini Robotics ER 2 Preview、Gemma 4Computer Use

表から読み取れるのは三つです。まず、「Gemini 3」という世代名だけでは無料かどうかは決まりません。3.x の Flash 系は無料枠がありますが、3.1 Pro Preview は対象外です。一方、一つ前の世代の Gemini 2.5 Pro には無料枠があります。

次に、画像・動画・音楽の生成モデルは無料枠の対象外です。無料のプロジェクトからこれらを呼んでも、待てば使えるようになるわけではなく、課金を設定する必要があります。

三つ目はデータの扱いです。料金ページの「プロダクトの改善に使用される」の行は、無料枠が「はい」、有料枠が「いいえ」になっています。無料枠で送ったプロンプトや出力は Google のプロダクト改善に使われるので、顧客データや社外秘の資料を扱うなら有料枠を前提にしてください。

なお、Gemini 3.x で Google 検索によるグラウンディングを使う場合は、1か月あたり5,000件の無料検索リクエストがすべての Gemini 3.x モデルで共有され、それを超えると1,000件あたり $14 かかります(2026年9月30日時点)。

使用量ティアと上限の数え方

Google の レート制限ページ(2026年9月2日更新)によると、上限は RPM、TPM(入力)、RPD の3軸で測られ、画像生成モデルでは1分あたりの画像数(IPM)、一部のモデルでは1日あたりのトークン数(TPD)も加わります。使用量はそれぞれの上限と個別に照合され、どれか一つでも超えるとレート制限エラーになります。つまり、1日の回数に余裕があっても、長いプロンプトを一度に送れば TPM で止まることがあります。

上限はプロジェクト単位で、API キー単位ではありません。同じプロジェクトで API キーを何本作っても、すべてのキーが同じ上限を分け合います。

どの上限が適用されるかは、プロジェクトの使用量ティアで決まります。

ティア(2026年9月30日時点)条件ティアの支出上限支出ベースのレート上限(10分間)
無料有効なプロジェクト、または無料トライアルなし(無料枠の対象モデルのみ)なし
Tier 1有効な請求先アカウントを設定してリンクしている$250$10
Tier 2$100 の支払い+最初の支払い完了から3日$2,000$50
Tier 3$1,000 の支払い+最初の支払い完了から30日$20,000〜$100,000以上$200

出典は同じレート制限ページです。利用額と支払い実績が条件を満たすと、上のティアへ自動で移ります。有料ティアには、10分間のローリングウィンドウで評価される支出ベースの上限もあり、これを超えた場合も 429 RESOURCE_EXHAUSTED が返ります。大量処理向けの Batch API は通常の呼び出しとは別の上限で、同時に処理できるバッチリクエストは100件、入力ファイルは2GB、ファイルの保存容量は20GBまでです。

自分の上限を確認する方法

モデルごとの RPM・TPM・RPD の数値は、2026年9月30日時点で Google のレート制限ページにも料金ページにも一覧として載っていません。自分のプロジェクトに今かかっている上限は、AI Studio で次の順に確認します。

  1. アプリで使っている API キーを発行した Google アカウントで、AI Studio のレート制限ページを開きます。
  2. そのキーが属するプロジェクトを選びます。別のプロジェクトを見ていると、数値も使用量も一致しません。
  3. コードで指定しているモデル ID と同じモデルの行で、RPM、TPM、RPD(画像モデルなら IPM)の上限と現在の使用量を見ます。
  4. プロジェクトの使用量ティアが「無料」か Tier 1 以上かを確かめます。

ネット上の数値は、時期も出どころもばらばらです。2025年12月には Reddit の r/GeminiAI で「Gemini 2.5 Flash の無料枠が1日20リクエストまで減った」という報告が出ており、2026年1月27日付の第三者サイト aifreeapi の表には「5〜15 RPM、250,000 TPM、100〜1,000 RPD」とあります。いずれも Google の公式値ではなく、その時点での報告です。設計や見積もりには、AI Studio で見た自分のプロジェクトの値を使ってください。

無料枠はいつリセットされるか

1日の上限(RPD)は、太平洋時間の午前0時にリセットされます。日本時間に直すと、次のようになります。

  • 太平洋夏時間(UTC−7)の間:日本時間(UTC+9)とは16時間差なので、毎日16時
  • 太平洋標準時(UTC−8)の間:17時間差なので、毎日17時

2026年は11月1日(日)に夏時間が終わるため、その後のリセットは日本時間17時になり、2027年3月の第2日曜に夏時間が始まると16時に戻ります。日本時間の0時ではない点に注意してください。

RPM と TPM は1分あたりの上限なので、短い間隔を空ければ再び通るようになります。有料ティアの支出ベースの上限は、直近10分間の利用額で判定されます。

無料枠を超えたら:429 RESOURCE_EXHAUSTED の見分け方

無料枠の上限を超えると、Gemini API は HTTP 429 と RESOURCE_EXHAUSTED を返します。対処はどの上限に当たったかで変わるので、エラー本文と AI Studio の使用量を見比べてから次の動作を選びます。

手がかり(2026年9月30日時点)当たっている上限次にやること
429 が出るが、数十秒〜1分待つと通るRPM または TPM指数バックオフで待って再試行し、同時リクエスト数と入力トークン数を減らす
429 が続き、AI Studio で RPD が上限に達しているRPD日本時間16時(冬は17時)のリセットまで待つ。急ぐなら無料枠のある別モデルに切り替えるか、課金を設定する
429 の本文に limit: 0 があるそのモデルにこのプロジェクトの無料枠がない待っても直らない。無料枠のあるモデルに変えるか、課金を設定する
有料ティアで、高額なリクエストを短時間に続けたあとに 42910分間の支出ベースの上限少し待つ。恒常的に足りなければ、レート制限ページのフォームから上限引き上げを申請する
400 で FAILED_PRECONDITION課金が無効になっているなどの前提条件請求先アカウントとプロジェクトの課金状態を確認する
403API キーにそのリソースへの権限がないキーとプロジェクト、呼んでいるモデルの組み合わせを確認する
402 Payment Required前払いの残高が $0 になったクレジットを追加するまで、同じ請求先アカウントにリンクされた全プロジェクトのキーが止まる

429、400、403 の意味は Google の API エラーのページ(2026年9月20日更新)、402 は課金のページ(2026年9月28日更新)の説明です。limit: 0 は、無料枠が廃止されたモデルや無料枠のないモデルを呼んだときに出るものとして、2026年1月6日に Google AI Developers Forum で報告されています。

同じプロジェクト内で API キーを増やしても、上限は増えません。同じプロジェクトのキーに差し替えて 429 が消えたように見えるなら、差し替えている間に1分あたりの上限が回復したと考えるのが自然です。

再試行を組み込む場合は、limit: 0 のように待っても解決しないエラーまで繰り返さないようにします。Google Gen AI SDK(Python)での最小例です。

hljs python
from random import random
from time import sleep

from google import genai
from google.genai import errors

client = genai.Client()  # 環境変数 GEMINI_API_KEY を使う

def generate_with_backoff(prompt, model="gemini-2.5-flash", max_retries=5):
    for attempt in range(max_retries):
        try:
            return client.models.generate_content(model=model, contents=prompt)
        except errors.APIError as e:
            if e.code != 429 or "limit: 0" in str(e):
                raise  # 429 以外と、無料枠のないモデルは再試行しない
            sleep(2 ** attempt + random())  # 1秒、2秒、4秒…と間隔を広げる
    raise RuntimeError("再試行しても 429 が続きます。AI Studio で RPD を確認してください")

バックオフで数回試しても通らない場合は、RPM ではなく RPD を使い切っている可能性が高いので、上の表の2行目に戻ってください。

Google AI Pro のサブスクに API の利用枠は含まれるか

含まれません。Google の Google AI プランのページ(2026年8月18日更新)では、Google AI Pro と Ultra の開発者向け特典は Google AI Studio のウェブ画面の中でだけ適用され、Gemini API を直接呼び出した分は別に請求・管理されると説明されています。同じ理由で、Gemini アプリ(ブラウザやスマートフォンのチャット)の回数制限と Gemini API の上限も別のものです。

その代わり、Google AI Pro と Ultra の契約者で、Google Cloud のプロジェクトと Cloud Billing を有効にしている人は、Google Developer Program から毎月 Cloud クレジットを受け取る資格があります。前払いで利用している場合、このプロモーション クレジットを有効にするには AI Studio の残高が $0 より多い必要があり、対象のクレジットは支払いより先に充当されます。金額は同じページに書かれておらず、Google AI Developers Forum では2026年6月11日の投稿で AI Pro は月 $10 と報告されています。

Google Cloud 側のクレジットにも注意が必要です。課金のページ(2026年9月28日更新)によると、Google Cloud のウェルカム クレジットや無料トライアルのクレジットは Gemini API と AI Studio には使えず、2026年3月以降、Gemini API の利用料は $300 の無料トライアルの対象からも外れています。

有料枠への切り替え方と料金の上限設定

無料枠のままでよいのは、リクエストが少なく、送る内容が機密でなく、失敗しても再試行で済む使い方です。毎日のように RPD に当たる、画像生成モデルなど無料枠のないモデルが必要、顧客データを送る、という条件のどれかに当てはまるなら、課金を設定するほうが確実です。

切り替えは AI Studio で行います(課金のページ、2026年9月28日更新)。

  1. AI Studio の API キーページかプロジェクトページで「課金を設定」を押します。
  2. 前払いか後払いを選びます。前払いは最低 $5 からで、クレジットはほぼリアルタイムで差し引かれます。後払いは対象のアカウントで選べ、月ごとに請求されます。
  3. 請求先アカウントがリンクされると、プロジェクトは Tier 1 になります。

使いすぎを防ぐ設定もあります。AI Studio ではプロジェクト単位の支出上限を自分で設定でき、同じ請求先アカウントに複数のプロジェクトをまとめている場合に役立ちます。前払いには、残高が少なくなると自動でチャージする機能と、その自動チャージの月間上限もあります。前払いの残高が $0 になると、その請求先アカウントにリンクされたすべてのプロジェクトの API キーが同時に止まり、クレジットを追加するまでリクエストは HTTP 402 Payment Required で失敗します。本番環境では残高と自動チャージの設定を確認しておいてください。

有料枠に切り替えると、送った内容は Google のプロダクト改善に使われなくなります(料金ページ、2026年9月30日時点)。

Google の請求先アカウントを使う以外に、Google 公式ではないゲートウェイを経由する方法もあります。たとえば LaoZhang API は Gemini のモデルを Gemini ネイティブ形式(generateContent)と OpenAI 互換形式の両方で提供しており、モデルに応じてトークン単位または呼び出し単位の従量課金です。無料枠のない画像生成モデルを、OpenAI 互換の既存コードから呼びたい場合の選択肢になります。接続方法はドキュメントにあります。

無料枠を使える地域

Gemini API の利用可能な地域(2026年4月28日更新)には日本が含まれています。中国本土、香港、ロシアは一覧にありません。一覧にない地域から AI Studio のレート制限ページを開くと、利用可能な地域の案内に切り替わります(2026年9月30日時点)。対象外の地域での利用について、Google は Gemini Enterprise Agent Platform 経由の Gemini API を案内しています。

よくある質問

Gemini 2.5 Pro は API で無料で使えますか?

使えます。2026年9月30日時点で、Gemini 2.5 Pro は料金ページで無料枠の対象です。ただし上限はモデルごとに設定されているので、何回まで呼べるかは AI Studio のレート制限ページでモデルの行を見て確認してください。

Nano Banana を API から無料で使う方法はありますか?

Gemini API の無料枠では使えません。2026年9月30日時点で、Gemini 3.1 Flash Image(Nano Banana 2)と Gemini 3 Pro Image(Nano Banana Pro)はどちらも無料枠が「利用不可」です。API から使うには課金を設定し、有料ティアで呼び出します。

無料枠のまま使っていて、突然請求されることはありますか?

請求先アカウントをリンクしていないプロジェクトは使用量ティアが「無料」のままで、無料枠のないモデルは課金されずにエラーで拒否されます。料金が発生するのは「課金を設定」で請求先アカウントをリンクしてからです。リンクしたあとは、前払いの残高やプロジェクトの支出上限で使いすぎを防げます。

別の API キーを作れば、無料枠の上限は増えますか?

同じプロジェクトの中では増えません。上限はプロジェクト単位で数えられ、同じプロジェクトのキーはすべて同じ上限を分け合います。キーを分けるのは、環境ごとの管理や漏えい時の差し替えのためと考えてください。

タグ

#Gemini API#無料枠#レート制限#Google AI Studio#429 エラー#使用量ティア

この記事を共有

XTelegram