Nano Banana(ナノバナナ)は、Google の Gemini に組み込まれた画像生成・画像編集機能の名前です。Google の開発者向けドキュメントは「Nano Banana は、Gemini のネイティブ画像生成機能の名称です」と説明しています。2026年9月30日時点では一つのモデルではなく、Nano Banana 2 Lite、Nano Banana 2、Nano Banana Pro、そして初代の Nano Banana(Gemini 2.5 Flash Image)からなるシリーズです。
いちばん手軽な入口は Gemini アプリで、画像を作ると標準で Nano Banana 2 が使われます。Nano Banana Pro は Gemini の有料プランに加入している人向けで、開発者は Gemini API や Google AI Studio からモデル ID を指定して呼び出します。
Nano Banana の種類と使える場所(2026年9月30日時点)
モデル名、用途、解像度は Google の Gemini API 画像生成ドキュメント、Gemini アプリでの割り当ては Gemini アプリのヘルプの記載に基づきます。
| 名前 | API のモデル ID | 向いている用途 | Gemini アプリでの使われ方 |
|---|---|---|---|
| Nano Banana 2 Lite | gemini-3.1-flash-lite-image | 速さとコストを優先したいとき。出力は 1K のみ | モデルを Flash-Lite にしているとき |
| Nano Banana 2 | gemini-3.1-flash-image | 普段使いの主力。4K まで出力でき、画像内の文字も比較的安定 | 標準。モデルが Flash か Pro のとき |
| Nano Banana Pro | gemini-3-pro-image | 知識が必要な図解や、細かい指定を詰めたい制作 | 有料プランでモデルを Pro にしたとき、または「Pro でやり直す」 |
| Nano Banana(初代) | gemini-2.5-flash-image | 既存システムの維持。Google は新しいモデルへの移行を勧めている | ヘルプに記載なし |
表の用途は Google 自身の位置づけで、Nano Banana 2 を「汎用の主力モデル」、Pro を「高度な世界知識と精密な制御」を持つ上位モデルとしています。どれを選ぶか迷ったら、まず Nano Banana 2 で試し、図表の正確さや細部の再現が足りないときだけ Pro に切り替えるのが無駄のない順番です。
名前の由来も簡単に押さえておくと混乱しません。「Nano Banana」は、Gemini 2.5 Flash Image が 2025年8月に LMArena で匿名テストされていたときのコードネームで、Google は正式な呼び名としてもこの名前を使い続けています。続いて 2025年11月に Nano Banana Pro、2026年2月に Nano Banana 2 が発表されています。つまり Nano Banana は Google の製品で、Gemini と別のアプリではなく、Gemini が画像を作るときの中身のモデル群を指す言葉です。
Gemini アプリで画像を作る・編集する手順
Gemini アプリ(ブラウザ版は gemini.google.com)では、特別な設定をしなくても Nano Banana 2 で画像が作られます。ボタン名は 2026年9月30日時点の日本語ヘルプの表記で、表示言語やアプリの版によって変わることがあります。
- gemini.google.com を開き、Google アカウントでログインします。
- サイドバーを開いて「画像」を選びます。
- テンプレートを選ぶか、作りたい画像を文章で入力して送信します。
- 生成された画像を確認し、気になる点があれば同じ会話で「背景を夜の街に変えて」のように続けて指示します。
作った画像をあとから直すときは、「ライブラリ」から画像を選び、画像の下の「チャット」に修正内容を入力して送信します。手元の写真をアップロードして「この写真の背景を白にして」と頼む使い方も同じ流れです。
有料プランの人は、Nano Banana 2 で作った画像を「その他」メニューの「Pro でやり直す」から Nano Banana Pro で作り直せます。最初から Pro で作りたい場合は、Gemini のモデル選択を Pro にしておきます。
年齢の条件もあります。画像の生成は 13 歳以上(国によってはその国で定められた年齢以上)、画像の編集は 18 歳以上が対象です。学校用アカウントでは使える機能が個人アカウントと異なる場合があります。
無料で使える?料金の考え方
答えは入口によって変わります。
Gemini アプリでは、Nano Banana 2 での画像生成は無料プランを含む各プランで使えます。ただし Gemini アプリの利用上限のページは「Nano Banana 2 による画像生成」「Nano Banana Pro で画像をやり直す」をプランごとの機能として並べているだけで、1 日に何枚まで作れるかの数字は 2026年9月30日時点で公開していません。「無料で毎日○枚」といった数字は公式の情報ではないので、枚数を当てにした計画は立てないほうが安全です。また、Nano Banana 2 の 1 日の上限に達すると、Pro でのやり直しもできなくなります。
Gemini API から使う場合、Gemini API の料金ページ(2026年9月24日更新)では Nano Banana 2(Gemini 3.1 Flash Image)と Nano Banana Pro(Gemini 3 Pro Image)に無料枠がありません。アプリを無料で試せることと、API を無料で呼べることは別の話です。
判断の目安は次のとおりです。
- たまに数枚作りたいだけなら、Gemini アプリの無料プランで十分です。上限に当たったら翌日まで待ちます。
- Pro の品質を日常的に使いたいなら、Gemini の有料プランに入り、アプリの中で Pro を選びます。
- 自分のサービスやスクリプトから画像を作るなら、API を有料で使う前提で、料金ページの単価と月の枚数から予算を立てます。
- Gemini のサブスクリプションには入らず、ブラウザで必要な枚数だけ払って使いたいなら、1 枚単位で課金されるサービスを使う方法があります。
最後のケースの一例が YingTu です。2026年9月30日時点で Nano Banana 2 は 1 枚 $0.055、Nano Banana Pro は 1 枚 $0.09 で、最大 4K で出力でき、参照画像は最大 5 枚(1 枚 20MB まで)使って編集できます。LaoZhang の API 経由で動いているため、Gemini アプリの 1 日の上限は関係せず、逆に YingTu で使った分が Gemini アプリの上限を減らすこともありません。始めるには自分の LaoZhang API キーを貼り付けるか、Gmail でログインして条件付きの試用クレジットを受け取ります。詳細は Nano Banana 2 の使い方と料金:1 枚 $0.055、4K まで にまとめています。
Gemini API と Google AI Studio から使う
開発者向けには、Google AI Studio で試してから Gemini API に組み込む流れが基本です。どちらも表のモデル ID を指定すれば、その Nano Banana が使われます。
- 出力解像度は 512px、1K、2K、4K から選べます(Nano Banana 2 Lite は 1K のみ)。
- 参照画像は組み合わせて最大 14 枚まで渡せますが、実際の上限はモデルごとに異なります。
- 初代の
gemini-2.5-flash-imageはレガシー扱いで、Google は新しいモデルへの移行を勧めています。新しく組むならgemini-3.1-flash-imageから始めるのが無難です。 - 前の節のとおり、Nano Banana 2 と Pro には API の無料枠がありません。本番に組み込む前に料金ページで単価を確認し、想定する枚数で費用を見積もっておきます。
「nano banana」と名前の付いたサイトは Google のもの?
nanobanana のような名前のサイトは、Google の公式サイトではありません。Nano Banana という名前が有名になったあとに作られた独立したサービスで、Google とは別の会社が運営しています。Google の公式の入口は、一般向けが Gemini アプリ(gemini.google.com)、開発者向けが Google AI Studio と Gemini API です。
一方で、Google からモデルの提供を受けて正式に組み込んでいるツールもあります。たとえば Adobe Firefly は Nano Banana 2 と Nano Banana Pro を選べるモデルとして掲載しています。Gemini 以外のサービスを使うときは、運営会社、実際に使っているモデル ID、料金の単位、アップロードした画像の扱いの 4 点を確認してから使うと安心です。
Nano Banana が使えないときに確認すること
Gemini アプリで画像が作れないときは、原因がたいてい次のどれかに当てはまります。上から順に確認すると早く切り分けられます。
- 年齢:生成は 13 歳以上、編集は 18 歳以上です。13〜17 歳のアカウントでは、生成はできても編集はできません。
- 1 日の上限:その日の Nano Banana 2 の上限に達していると、新しい画像も Pro でのやり直しも作れません。翌日まで待つか、有料プランや API など別の入口を使います。
- アカウントの種類:学校用アカウントでは、個人アカウントと条件が異なる場合があります。学校のアカウントで使えないときは、個人の Google アカウントと比べると原因を切り分けやすくなります。
- 国や地域:Gemini ウェブアプリの提供地域には 2026年9月30日時点で日本が含まれています。一方、中国本土は Google Workspace のアカウントのみが対象で、ロシアは一覧に含まれていません。海外滞在中に使えない場合はこの一覧を確認します。
- モデル設定:Pro で作りたいのに Nano Banana 2 の画像が返ってくる場合は、有料プランでモデル選択が Pro になっているかを確認します。
伝わりやすい指示(プロンプト)の書き方
Nano Banana に決まった書式はありませんが、次の順で要素を並べると意図が伝わりやすくなります。結果は毎回同じとは限らないので、1 回目の画像を見て一部だけ直す前提で書くのがコツです。
- 主題:何を描くか(例:白い陶器のマグカップ)
- 場面:どこで、どんな光か(例:朝の窓辺、やわらかい自然光)
- スタイル:写真風、水彩、イラストなど、構図やカメラの距離も含めて
- 画像内の文字:入れたい文字をかぎ括弧で正確に書く(例:「秋の読書会」とポスターの上部に大きく)
- 編集の指示:2 回目以降は「背景だけ変えて、マグカップはそのまま」のように、変える部分と残す部分を分けて伝える
まとめて書くと、次のようになります。
hljs text白い陶器のマグカップの商品写真。朝の窓辺、やわらかい自然光、背景は少しぼかす。 正面からやや上の角度。マグカップの横に「MORNING」という文字の小さな木札を置く。
Nano Banana 2 は画像内の文字を安定して描けることを Google が特長に挙げていますが、細かい文字や長い日本語は崩れることがあります。使う前に画像を拡大して、文字、手、ロゴの細部を確認してください。実在の人物に似せた画像や、他社の商標を使った画像は権利の問題が生じるため避けます。
よくある質問
Nano Banana のモデルとは何ですか?
Gemini の中で画像の生成と編集を担当するモデル群の総称です。2026年9月30日時点では、速さ重視の Nano Banana 2 Lite(gemini-3.1-flash-lite-image)、標準の Nano Banana 2(gemini-3.1-flash-image)、上位の Nano Banana Pro(gemini-3-pro-image)、旧モデルの初代 Nano Banana(gemini-2.5-flash-image)があります。
Nano Banana Pro とは何ですか?
Nano Banana の上位モデルで、API 名は Gemini 3 Pro Image です。Google は高度な世界知識と精密な制御を特長に挙げており、説明図やインフォグラフィックのように内容の正確さが求められる画像、細部まで指定を詰めたい制作に向いています。Gemini アプリでは有料プランの人がモデルを Pro にしたときか、「Pro でやり直す」を選んだときに使われます。
Nano Banana と Gemini は何が違うのですか?
Gemini は Google の AI アシスタントとモデルの名前で、Nano Banana はその Gemini が画像を作るときに使うモデル群の名前です。Nano Banana 専用のアプリをダウンロードする必要はなく、Gemini アプリで画像を頼めば Nano Banana が動きます。
作った画像に透かしは入りますか?
入ります。Google のドキュメントによると、Nano Banana で生成したすべての画像に SynthID という電子透かしが埋め込まれます。見た目ではわかりにくい透かしで、AI で生成された画像であることを後から確認するための仕組みです。



